総合計画をつくる際に大切にしたい視点
現在の計画では、『子育て・教育』を1丁目1番地の政策分野とし、これをきっかけに『回遊交流』(知って、来て、巡ってもらうこと)や『移住定住』(移り住んでもらうこと)につなげていくことを意識してきました。
この間、日本全体の人口が減少し始め、平成30年北海道胆振東部地震も重なって、当町では大幅な人口減少が進む中『ピンチをチャンスに』という合言葉のもと、魅力ある子育て・教育を知っていただき4年連続の人口の社会増(転入者数が転出者数を上回ること)という成果が現れたと考えられます。
まちの機能を維持するためには、引き続き多くの方にこの町へ来ていただき、住んでいただくことが重要です。15年後に控える2040年問題(人口減少社会がもたらす問題の総称)を克服する社会を見据えながら、次の大きな4つの課題を踏まえ、町民と行政の協働による理想の将来像を定めます。
<安平町を取り巻く主な環境の変化(直面する社会課題)>
①担い手不足、働き手不足と社会情勢
人口減少社会がもたらす自治会、町内会活動をはじめとした各種活動の担い手不足、生産年齢人口の減少による働き手不足とこれに伴う税収減や物価高騰、社会保障費などの費用の増大に対応した計画とします。
②町民参画によるみんなにやさしいまちづくり
まちづくり基本条例では「町民は、まちづくりに関する情報を知る権利、まちづくりに参画し意見を述べる権利を有し、自らが主役としての責任と役割を担い、積極的にまちづくりへ参画することに努める」ことが規定されています。また、「子どもにやさしいまちづくり事業(CFCI)」による子どもの権利に関する理念を背景に、計画の策定にあたっては、子どもを含めた全世代の町民と行政による話し合いを通じて、それぞれの役割と責任を確認するとともに、町民一人ひとりがまちづくりに関心と責任を持ち、郷土への誇りを育むため、ひとりでも多くの町民に参画いただきながら計画をつくります。
③多様な人々を包み込む
性や心身の多様な状況の受容など、価値観やライフスタイルの変化に伴うニーズ(皆さんが大切にし、求めるもの)の多様化や外国に由来のある労働者の増加による多文化共生、農福連携を中心としたしょうがいのある方々のさらなる活躍機会の向上を念頭に置いた共生社会の実現など、一人ひとりが生き生きと、楽しく、このまちでさまざまに居場所を確保し、活躍できる計画とします。
④地域資源を活用した地球温暖化への対応
待ったなしに進展する気候変動とこれに伴い増大する災害へ対応するために、ゼロカーボンシティを意識した既存公共施設、地域資源としてのストックの有効活用に留意した計画とします。
以上4つの視点をもちながら、変動的で不確実で複雑曖昧な先行きの見えにくい社会に対応し、自治体本来の目的である『町民の福祉(幸せ)の増進』に努めます。
詳細が記載された「第3次安平町総合計画策定方針」はこちら ※②03【確定】安平町第3次総合計画策定方針_20250630付.pdfのとおり
『町民の福祉(幸せ)』について
自治体(地方公共団体)の役割
安平町(地方公共団体)の存在を規定する『地方自治法』という法律の中に、地方公共団体の“役割”が書かれています。
【地方自治法第1条の2第1項】
地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。
この役割を果たすことが、安平町の“目的”ということになります。
住民の福祉
ここでいう「福祉」とは、いったいどういう意味なのでしょうか。
地方自治法には意味が直接書かれていないため表現の仕方はさまざまですが、おおむね次のとおりと理解されています。
【福祉の意味】
心身ともに健康で、安心して、自分らしく暮らすことができるよう、社会全体で支えること。
Well-being(ウェルビーイング)
この言葉を聞いたことがあるでしょうか。
WHO(世界保健機関)では、今から50年以上前からこの考え方に着目して取り組みが進められてきました。SDGs(持続可能な開発目標)という国連が定めた世界共通の具体的目標を実現するための中心的理念にも据えられています。また、日本政府としても、各種計画や指標づくりの中で重視されるべき考え方として取り入れられています。
【ウェルビーイングの意味】
身体的にも、精神的にも、社会的にもできるだけ良い状態
まとめ(第3次総合計画で大切にしたいこと)
「福祉」と「ウェルビーイング」は、端的に表現すれば住民のみなさんの『幸せ』ということになります。しかし、この町で暮らす方の『幸せ』のかたちはさまざまです。 その多様な『幸せ』を追求できるような土台作りが「まちづくり」であり、その設計図が総合計画だと捉えています。 この総合計画の策定を義務付ける「町の憲法」といわれる「安平町まちづくり基本条例」には、次のような目的が明記されています。 第3次総合計画は、多様な価値観をもつ町民のみなさんが求める様々なかたちの「幸せ」が実現できるよう、安平町での日々を安全に、安心して暮らせるようにするものです。
【安平町まちづくり基本条例第1条】
この条例は、安平町におけるまちづくりの基本原則を明らかにするとともに、町民、議会、町及び職員の責務並びに町政運営の基本的事項を定めることにより、町民自ら考え行動する町民自治の実現を目的とします。
