安平町では、国土交通省の宅地耐震化推進事業及び大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドラインに基づいて調査を実施し、「大規模盛土造成地マップ」作成したので公表します。
■宅地耐震化推進事業とは
平成7年(1995年)の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)や平成16年(2004年)の新潟県中越地震などにおいて、大規模に盛土造成された宅地で滑動崩落による被害が発生しました。
これを受け、国は地震時の宅地の安全性を確保するため、平成18年に宅地造成等規制法を改正するとともに、大規模盛土造成地の位置や規模を把握するための調査や滑動崩落を未然に防止するために必要な工事を支援する「宅地耐震化推進事業」を創設しました。
安平町においては、平成30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震(震度6強)の影響により町内に点在する大規模盛土造成地が被害を受けたことから、大規模盛土造成地滑動崩落防止工事(宅地耐震化推進事業)を実施しています。また、今回公表する「安平町大規模盛土造成地マップ」については、工事に伴い被災したエリアのみ調査しており、その他のエリアについては現在調査中です。
■⼤規模盛⼟造成地とは
宅地を造成する場合、切土と盛土を組み合わせる手法が一般的で、盛土造成地には「谷埋め型盛土」や「腹付け型盛土」等があります。
その盛土造成地のうち以下のいずれかの要件を満たすものを「大規模盛土造成地」といいます。
① 盛⼟の⾯積が3,000平方メートル以上のもの
② 盛土をする前の地盤面の水平面に対する角度が20度以上で、かつ、盛土の高さが5メートル以上のもの
【出典】国土交通省「わが家の宅地安全マニュアル(滑動崩落編)」
■⼤規模盛⼟造成地マップとは
大規模盛土造成地マップとは、宅地の造成前と造成後の地形図や空中写真などを重ね合わせ、その高低差から抽出した大規模盛土造成地の概ねの位置とその範囲を示した図面です。
このマップは、大規模盛土造成地の存在を知っていただくことにより、地域住民の防災意識を高めていただくことを目的としています。
マップに示された箇所が地震時に必ずしも危険というわけではありません。
【出典】国土交通省「大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドライン及び同解説」
■滑動崩落のしくみ
滑動崩落とは、地震時に造成宅地において、盛土全体又は大部分が、主として盛土底面を滑り面にして、旧地形に沿って流動、変動又は崩落する現象のことです。
安平町大規模盛土造成地マップ
安平町大規模盛土造成地マップ1
安平町大規模盛土造成地マップ2
注1)このマップは現時点で大規模盛土造成地に該当している箇所を記載しております。
注2)このマップは、⼤規模盛⼟造成地の概ねの位置と範囲を⽰したものであり、マップに⽰した箇所が地震時に必ずしも危険というわけではありません。
注3)このマップは、使⽤した資料の精度の問題等から、⽰した位置と範囲に
はある程度誤差が⽣じている可能性があります。
宅地防災に関するリンク先
【国⼟交通省】⼤規模盛⼟造成地の滑動崩落対策について(外部リンク)
安平町役場 建設課
〒059-1595 北海道勇払郡安平町早来大町95番地
TEL : 0145-22-2516