移住者インタビューvol.5

 移住者インタビュー Vol.5
 札幌市から移住したK・Eさん
 移住日:2022年3月

「やりたい」をカタチに。

 埼玉県出身のK・Eさんは結婚をきっかけに2022年、安平町へ移住しました。現在は夫と2歳の娘さんと一緒に、自然に囲まれ自分たちらしい暮らしを楽しんでいます。地域でも積極的に活動しているK・Eさんに、その暮らしぶりや思いを伺いました。

安平町での暮らしはいかがですか?

 安平町を選んだ大きな理由のひとつは、苫小牧市や千歳市など都市部にも通勤しやすい立地だったということです。今は千歳市の病院で理学療法士として働いていて、家から職場までは車で25分くらいです。冬は雪かきもあるので、夏より30分くらい早めに家を出なきゃいけないんだけど、季節に関係なく冬の時間に合わせて行動しているので、あまり大変とは感じていません。
 それから「自然の中で暮らして家庭菜園がしたい!」というのがずっと夢だったんです。100㎡ほどの土地で野菜を育てていて、去年はなんと人参が100本もとれて食べきれないほど(笑)。今年もトマト、白菜、アスパラなんかも植えました。あと、夫のリクエストで庭にピザ窯があって、採れた野菜をのせて家族でピザを焼いたり、お友達を呼んでバーベキューをしたり、楽しい時間を過ごしています。
 安平町が教育に力を入れているのは移住してから知ったんですけど、子育て支援にも力を入れていて娘もスムーズに子ども園に入れて、毎日楽しそうに通ってくれています。
 通勤の便利さ、自然の豊かさ、教育環境のバランスがよくて、私にとってはとても心地いい場所です。

地域で活動するようになったきっかけは?

 働いている病院が「地域に貢献したい」と考えていたので、「じゃあ、安平町で講座をやってみませんか?」と私から提案してみたんです。ママ友に相談したら、「あびら教育プラン」という町の社会教育事業があることを教えてもらって、それと病院がコラボする形で、子ども向けの体の使い方を学ぶワークショップを開催することになりました。子どもに教えるのは初めてでドキドでしたが、喜んでもらえてとても嬉しかったです。その後は、町内のサッカークラブでも病院としてトレーニングの指導を担当させてもらえるようになって、地域とのつながりが広がっていきました。
 私はもともと「人に教えること」が好きなんです。もっと多くの人に自分の体のことを知ってもらいたいと思って、個人的にもピラティス教室を始めました。ピラティスって、気軽に始められるうえに体幹が鍛えられて、体のバランスも整うんです。ケガの予防にもつながるので、どんな年代の方にもおすすめですよ。

新しいことを始めてみたい人へのメッセージ

 まずは「やってみたいこと」や「こんなことを大切にしたい」という気持ちを、誰かに話してみることが大切だと思います。例えば、子育て支援センターのスタッフさんに話してみたり、町のイベントに参加して主催者の方に声をかけてみたり。そうすることで、アイディアを応援してくれる人や、繋いでくれる人が見つかるかもしれません。
 安平町のような小さな町だと、そういったつながりが生まれやすいですし、町内の施設も無料や安く借りられるので、初めてのチャレンジにはぴったりの環境なんです。都会だと、場所を借りるだけでもお金がかかってしまって、その分参加費を高くせざるを得なかったり、集客にも力を入れなきゃいけなかったりと、始めるハードルが高くなりがち。でも安平町では「まずは小さく始めてみる」がしやすいですし、町全体がそういったチャレンジを応援してくれる空気があるんですよ。

 実は、私もK・Eさんのピラティス教室に参加しています。少人数制でアットホームな雰囲気のなか、一人ひとりに丁寧なアドバイスをくれるので安心して取り組めますし、K・Eさんご自身も楽しそうにレッスンをしているのがとても印象的です。なかには千歳から通っている方もいるんですよ。
 「やりたいことは、まず誰かに話してみる」「小さく始めてみる」――K・Eさんの言葉には、地域で自分らしく何かを始めたい人へのヒントが詰まっていると感じました。
 教育というと子どもが対象のイメージが強いかもしれませんが、安平町は子どもから大人まで「自分らしく生きるために挑戦する人」を応援しています!あなたもここで、新しい一歩を踏み出してみませんか。

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