移住者インタビューvol.6

 移住者インタビュー Vol.6
 千歳市から移住したM・Cさん
 移住日:2025年3月

「大人がワクワクしている町って、なんかすごい!!」

 嬉しいことに、「安平町の教育に魅力を感じて移住を決めました」と話してくださる方が増えています。ですが、小学校1年生と1歳のお子さんがいるM・Cさんの場合、移住を決めた一番のポイントは「教育」ではなかったそうです。何が心を動かしたのか、そして実際に暮らしてみてどう感じているのか、お話を伺いました。

安平町に移住したきっかけは?

 2024年8月に、安平町が実施している起業支援プログラム「Fanfare~あびら起業家カレッジ~」(※1)に参加したことがきっかけです。
 それまで安平町の名前は知っていましたが、年に1回、来るか来ないかくらいの関わりで、「菜の花がきれいな町だよね」という、ふんわりとしたイメージしか持っていませんでした。
 しかし、そのプログラムに参加するために何度も通ううちに、たくさんの町の方と知り合うことができました。そこで出会った人たちが、「なんて楽しそうに、ワクワクしながら生きているんだろう!」と、衝撃を受けたのです。
 「こういう大人たちの背中を見て育ったら、自分の子どもたちもきっと自分の未来に希望を持って生きていけるはずだ」と思い、家族4人で移住を決めました。
 実際に住んでみると、皆さんそれぞれに大変なことはいろいろとあるのだろうと感じます。それでも、自分の「好きなこと」や「やりたいこと」、そして「仕事」にも一生懸命に向き合っていて、他の地域ではあまり感じたことのないパワーや輝きのようなものがあります。移住の決断は間違っていなかったと、今は直感が正解だったと感じています。

安平町での暮らしはどうですか?

 もともと私たち夫婦は二人とも道外出身なので、「北海道らしい景色」に憧れがあって、そういう場所に出かけるのが大好きだったんです。
 安平町に住んでみて一番感動しているのが、毎日の通勤路が、まさに「The北海道!」という景色だということです。
 広い農地や牧草地がどこまでも続いていて、そこに馬や牛がのんびりといる様子を眺めながら運転する時間は、本当に癒やされます。通勤が最高のドライブコースですね。
 そんなのどかな景色がすぐ身近にある一方で、千歳や苫小牧のような大きな街にも意外と近いというのが、住んでみて実感する大きなメリットです。
 夫は毎日、千歳まで車で通勤しているんですけど、30分くらいで着くので、すごく助かっています。日々の買い物も、夫が仕事帰りに寄ってきてくれるので、特に困ったことはないですね。

安平町のどこに魅力を感じますか?

 やっぱり一番は、「人」の魅力です。今、追分地区にあるENTRANCEというコミュニティスペースで働かせてもらっているので、ありがたいことに、本当にいろいろな世代や職業の町の方とお話しする機会があるんです。
 そこで出会う皆さんそれぞれに、自分の「好き」や「やりたいこと」という軸があって、それをすごく楽しそうに、堂々と教えてくれます。
 誰かの挑戦を笑ったり、否定したりする人がいなくて、むしろ「それいいね!」「手伝えることある?」って、自然に応援し合う空気があると感じています。そういう、自分の「好き」を大切にして、ワクワクしながら生きている大人たちの姿に触れるたびに、元気をもらっています。
 あと、町全体がすごく子どもに優しいことです。
 例えば、子どもを連れて散歩をしていると、ご近所の方が「あら、大きくなったねぇ」「こんにちは!」って、気軽に声をかけてくれるんです。お店で子どもがちょっとぐずってしまっても、嫌な顔一つせず、「どうしたの?」「大丈夫だよ」って店員さんや周りのお客さんが、あたたかく見守ってくれたりして。
 これまでは、どうしても周りの目を気にして、子どもが騒いだりすると「静かにしなさい!」って、自分がピリピリしてしまっていたんですけど、ここではそういうストレスがほとんどないんです。「この町全体で、うちの子どもたちを見守ってくれているんだな」という安心感があって、親の私も肩の力を抜いて、子育てができています。

※1:「Fanfare~あびら起業家カレッジ~」は、安平町を舞台に起業にチャレンジしたい方をサポートする起業支援プログラムです。
URL:https://fanfareabiraentrepreneurshipprogram.com/

 移住という大きな決断をする理由は人それぞれですが、M・CさんはFanfareにエントリーしたり、移住前から町内のイベントに参加して人とつながったりと、積極的に活動されていました。まさに「ワクワクしている大人」のお一人で、その波長が安平とぴったり合ったのだと感じます。
 「自ら挑戦しよう」「町での生活を楽しもう」という方が増えていくことで、この地域はさらに盛り上がり、M・Cさんが感じたような“町のパワー”につながっていくのではないかと思います。
 M・Cさん、ありがとうございました。これからも一緒に、たくさんワクワクしていきましょう。

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