こんにちは保健師です。

Vol.52 ~生活習慣病予防(運動)~ 2017年 9月発行

 (文・高保健師)

 先月から、生活習慣病予防についてお話をしています。
 2回目は、「運動」についてです。

心当たりはありませんか?

 8月、健康診査の結果が悪化している方を対象に結果報告会を開きました。保健師や栄養士から検査結果の説明や、生活習慣を一緒に振り返り改善に向けてお話したのですが、その中の一部の人に共通した習慣が見受けられたのでご紹介します。
  ①運動不足(活動量不足)
  ②野菜不足
  ③食べる量自体が多い
  ④「水を飲んでもふとるんです」というが、実はおやつを食べている
  ⑤寝る前までお酒を飲んでいる

 この5つを読んで、ドキッとした方は、ぜひ勇気を出して健診をお受けください。こういった生活習慣を改善するだけで、今よりも健康的になるでしょう。(詳細は、広報あびら8月号「秋の各種健診のご案内」をご覧ください)
 今回は、この5つの中の「①運動不足」について、摂取カロリーと消費エネルギーのバランスを中心にお話します。

難しいカロリー摂取と消費のバランス

 色々な情報を見聞きし、「摂取と消費のバランスを保てば良い」という方も多いはず。それなのに難しいのは、「動いたから、働いたからたくさん食べても大丈夫」と思いがちだからです。
 次の表(1~3)をご覧ください。

挿絵1
 
挿絵2
 
挿絵3
 

 100キロカロリーを消費するには大変ですが、食べるのはほんの少しの量です。具体的には普通歩行約1時間もして、たったビール中ビン1本分と同じです(約200キロカロリー)。気持ち的にはビールにカツ丼を食べたくなります。ですが、1日の摂取カロリー目安をご覧ください。例えば男性(65kg)の1日分は約2100キロカロリー、これに1時間の普通歩行で消費した分を足しても2300キロカロリーです。夜ビール1本とカツ丼を食べるなら朝食・昼食は1食500キロカロリーしか食べられません。朝食に例えればご飯普通盛りとベーコンエッグ、みそ汁や副菜を食べると500キロカロリー以上となり、摂取オーバーです。
 運動したからといって、たくさん食べると、食べ過ぎになることもあるのです。
 現代は食べたいものであるれています。日常でも食事にプラスしておやつにお酒…と食べ過ぎてしまいがち。普段から意識して体を動かしましょう(食べ過ぎたら摂生も大事)まして「うごいたからたくさん食べよう」は太り、病気のもとになります。

一緒に歩きませんか?

 この記事を読んで「普段運動はしないけど、運動しようかな」と思った皆さん。9月21日(木)に、ノルディックウォーキング講習会があります(詳細は12P)。手軽に始められ、下記のような効果もあります。試してみませんか?

ノルディックウォーキングの効果
・膝や関節への負担を和らげる。
(特に体重超過気味の人にオススメ)
・普通のウォーキングよりも心拍数を上げ運動量が増える。
・上半身を使うことで特に二の腕を引き締めたるみを解消。
・肩と胸の筋肉を伸ばすことで女性はバストアップ効果あり。
・首・肩のまわりの緊張と痛みを取り除き筋肉をリラックス。
 
お問い合わせ

安平町役場 健康福祉課
〒059-1595 北海道勇払郡安平町早来大町95番地
TEL : 0145-29-7071(健康推進G)
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